ビジョンへの妨害

(ネヘミヤ4:1-14)   2000年10月29日(日)
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序論

 日本には「家の米の飯より隣の麦飯」、韓国には「親戚が土地を買うとお腹が痛くなる」ということわざがあります。人の楽しみを楽しめず、人の不幸を楽しむという悪い癖が、人間の中にはあります。これは、洋の東西を問わず、人間の持つ共通の問題「ねたみ」です。このことは、ネヘミヤの時代にもありました。イスラエルの民が不幸(捕囚)の中にある時は何も言わなかったが、ネヘミヤによって新しいビジョンに向かい始めた時、妨害が始まりました。神の働きをするとき、サタンが働くのです。それを受ける人から見れば、まわりからの妨害は大変な試練だと思います。その背後には、人間のねたみをうまく利用して振り回そうとするサタンの悪質な働きがあるからです。しかし、神さまはサタンの妨害をご自分の民を立たせる道具に変えて下さいます。妨害を受けるからこそ、もっと熱心に祈り従うことが出来るのです。神の御子として来られたイエス様も、人間の罪は全くないのに、私たちが受けているサタンの妨害すなわち「ねたみ」による試みは受けられました。しかしイエス様が受けられた妨害、すなわちユダヤの宗教指導者のねたみによる十字架の試練こそ、私たちの罪を赦す贖いのいけにえとなったのです。サタンの妨害が激しくても、神さまからのビジョンが確かであるなら、必ず神さまによる逆転の勝利が約束されていることを、私は信じます。

1.嘲笑によって士気をくじく

 ネヘミヤとビジョンに向かっているイスラエル人に対しての妨害は、どんなものであったのでしょうか。サヌバラテのあざけりから分かるように、隣人からの言葉です。「哀れなユダヤ人、いったい何をしているのだ。使っている材料はひどい。修復して何をするのか」など、あざけりの言葉をかけます。これによって、ユダヤ人は力が抜けて、「出来ない」とやる気をなくしてしまいます。サタンのあざけりの狙いは、私たちのやる気をなくしてしまうことです。サタンの言葉に耳を貸さず、騙されないようにしましょう。神からのビジョンが確かであるなら、サタンの言葉に惑わされず、ビジョンに忠実に従うべきです。ビジョンが成就したときに、全てのあざけりの言葉はウソであったと証明されるのです。

2.陰謀によって恐れを与える

 サタンは仲間を増やします。一人ではやらないで、妨害する者を集めます。そして共に攻めてユダヤ人を混乱させ、恐れさせようと陰謀をめぐらします。また、殺し、工事をやめさせようと言います。それを聞いて、ユダヤの人が、工事に関わっている人々に向かって「返ってくれ」と十回も頼みます。このように内側から止めさせようとします。恐れのためです。恐れがあるとビジョンは見えなくなります。信仰がある者には勇気があります。恐れは信仰をふるい取るのです。これがサタンの狙いです。恐れは伝染するのです。申命記20章では、戦いに出るときの心得が記されています。1節では、恐れてはならない、主が共におられると。8節では、恐れている者は帰れ、他の人の戦意をなくすからと。パウロも、テモテII1:7のように述べています。示されたビジョンがあるなら、余計な言葉に耳を貸さず、恐れず信仰を持って従うべきです。

3.妨害への対抗策

 ネヘミヤは妨害に対して、どのような対策をとったのでしょうか。3つのことが分かります。  まず、4節にあるように、あざける人に直接対応せず、全て神に申し上げる(祈る)ことです。人にではなく、神に助けを求め、激しく祈りました。相手を呪うのではなく、神の正義が行われるように祈りました。クリスチャンの本当の戦いは祈りです。  次に、祈るだけでなく、妨害する者から守るために、民を武装させ、見張りをしながら、自分たちのビジョンである城壁の修復を続けました。つまり、祈りを続け、示された工事を続けたのです。祈り、そして一生懸命に努力すること、両方が必要であって、どちらが欠けてもいけません。  最後に、14節にあるように、「妨害する者を恐れてはならない。主を畏れて、家族のため、みんなのために戦おう。」と民を励ましました。励ましの言葉が必要なのです。我々も同じです。お互いの励ましが必要です。

結論

 皆さんの課題は何ですか。まず、自分の課題を神様に打ち明け祈って下さい。それから、自分の最善を尽くしてやるべき責任をしっかり果たしましょう。そして、大いなる神様を仰ぎ見て、浅い報いではなく、より高い神の報いを期待して待ちましょう。ビジョンに生きるクリスチャンには、決して失敗の人生はないと私は信じます。それは、十字架の上で勝利されたイエス・キリストの恵みに生かされている、神の子供だからです。これを信じるなら、がっかりせず立ち上がり、示されたビジョンに大胆に歩むべきではありませんか。

(文章化:千葉澄子)

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